空き家の増加が社会問題となっている中、その活用方法としてDIYリノベーションが注目されています。
自分の手で改装することで、費用を抑えつつ理想の住まいを実現できますが、素人がDIYに挑戦する際にはいくつかの危険性が伴います。
申し遅れましたが、私は建築士として、さらにはDIYについて専門学校で講師業を行うなど、DIYから専門的な建築まで手広く行っております。
そんな私がこの記事では、空き家をDIYでリノベーションする際の注意点と、専門家に依頼すべき作業について解説します。
素人のDIYの危険性
DIYを自分で行うことによって、持ち家のように自分の好みに合わせてリノベーションすることができたり、自費で修繕や模様替えを行うのでコストを安く抑えることができたりとメリットも多いです。
ただ、一般人がDIYを行うことには危険性もあったり、資格を持った人に依頼して行わないといけない工事もあります。
まずは素人のDIYの問題点3つについてみていきましょう。
安全性の問題
DIY初心者が誤った方法で作業を行うと、ケガや事故のリスクが高まります。
特に高所での作業や重い物を扱う際には、十分な注意が必要です。
品質の低下
いうまでもなく、プロの技術や経験がないと、仕上がりの品質が劣る可能性があります。
特に、壁紙の貼り方や塗装のムラなど、細部の仕上げが雑になることがあります。
ただし、完璧ではないちょっとしたミスやムラがかえって自分たちで頑張って作った思い出や愛着につながることもあります。
法律や規制の理解不足
リノベーションには建築基準法や消防法など、様々な法律や規制が関わります。
これらを理解せずに作業を進めると、後々問題になることがあります。
特に電気や水道設備等については、十分に調べて対策をすることが必要です。
専門家にお願いすべきリノベーション
配管工事
水道管や排水管の設置・修理は専門知識と技術が必要です。
誤った配管工事は水漏れや浸水の原因となり、建物の構造に重大なダメージを与える可能性があります。
電気工事
電気配線の変更や新設は、資格を持った電気工事士に依頼する必要があります。
素人が行うと、火災や感電のリスクが高まります。
構造変更
壁の撤去や柱の追加など、建物の構造に関わる作業は専門家に依頼するべきです。
誤った作業は建物全体の耐久性を損ない、倒壊の危険性があります。
DIYと専門家の使い分け
空き家のDIYリノベーションは、自分のペースで進められる上にコストも抑えられるメリットがあります。
しかし、素人のDIYには限界があり、専門家の手を借りることでより安全で質の高いリノベーションが可能です。
例えば、壁の塗装や床の張り替えといった比較的簡単な作業は自分で行い、配管や電気工事といった専門知識が必要な部分はプロに任せると良いでしょう。
建築士でありDIY講師である私にできることがあれば
冒頭にもお伝えしたとおり、私は建築士として、さらにはDIY講師としても活動しております。
また、そのほかにも空き家の活用の一環としてシェアハウス事業も行っております。
これから空き家を活用したいけど、家の整理ができていないという方には、お部屋の片付けから、さらには簡単なDIY、そのほかリノベーションなどもご相談を受け付けております。
少しでもご興味がある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。